ウィルスと健康維持

新型コロナ対策とHSP紀元前460~370年頃、古代ギリシャ医学の父といわれるヒポクラテスは(薬で治らなければ手術で治すことができる、手術で治らなければ熱によって治すことができる。もし、熱によって治すことができなければ不治の病だろう)と記述しています。医療機関における温熱療法は、免疫制御の観点からがんの免疫作用のメカニズムはウイルス感染細胞に対するメカニズムと同様であり、ある種のウイルス感染症の予防や持続感染の再増殖予防に温熱療法がプラスの作用をもたらすことも昔からよく知られていました。生まれてから大人になるまでに、私たちは様々な種類のウイルスに暴露されています。現代に暮らす私たちは過去に猛威を振るったウイルスに打ち勝った遺伝子を持った種、ということにもなるわけです。

過去の状況と現代の状況が少し違うのは、現在は科学の進歩のおかげで新興感染症といえどもその原因が比較的すぐに同定可能で比較的すぐに検査体制が確立し、同定された病原体に特異的な受容体や侵入様式、増殖環等も比較的すぐに判明し、そのうちワクチンや治療薬の開発を進めることもできるという点です。一方、科学の恩恵とは裏腹に現在の方がむしろ感染しやすくなっているのではと思わせる要因は、現代人の免疫機能のかたよりにあるかもしれません。

ワクチンや抗生剤の開発によって感染症で命を落とす人は過去と比べて格段に減りましたが、自分で病原体を排除しようとする白血球の連携や攻撃力やそれをタイミングよく終息させる調整力がうまく働かないケースが散見されます。特にウイルスは生物間を渡り歩いているうちに変異を起こしやすくなり、ワクチンも抗ウイルス薬も後手後手に回るリスクがありますので、最終的には免疫による排除が不可欠になるわけですが、その免疫が疲弊していたり、コントロールできなかったりしているケースでは、最後の踏ん張りがきかず、ウイルス増殖を許してしまいがちです。

免疫による防御機構を最初のバリアとし、あるいは最後の踏ん張りとするためにできることは、対症療法の薬を上手に使いながら、良質な睡眠を確保し、栄養状態をコンロトールし、体温を維持し、血流を低下させない、という当たり前のことを積み重ねる、その日々の努力に尽きるようです。当院では※HSP温熱テルミー療法を新型コロナウイルスに対抗するリンパ球を強化する手法とし3歳の幼児から90代の高齢者迄治療及び予防を支援しています。 ※heat shock protein

安士鍼灸院整体院 院長 安士正人 令和2年4月吉