腰痛治療について
腰痛はかつて高齢者だけに関係するように思われていましたが、生活習慣の変化、テレワークの普及などにより若年層にも増えています。運動する機会が減り、腰痛の8割までが運動不足病と言われています。他には椎間板ヘルニア、老人性の脊椎骨変形、脊柱管狭窄症など器質的原因があります。いわゆる腰痛症は別として、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は物理的な変化で起きる物であるから鍼灸が著効するとは一見考えにくいのですが、実際は鍼灸で良転することはしばしばです。
急性期(ぎっくり腰など)痛み激しい場合、ツボの陽陵泉や、手のヨウタイテンが応じる事が多い。腹直筋の緊張がある場合は、足のタイショウ、手のゴケイ またそこに緊張の無いものには足のスイセンを使います。腰痛でかつ尿の出が悪い時は、足のスイセンが良いです。いずれの場合も治療開始が早ければ早い程治りやすく、慢性化したものほど治療は困難です。
治療のツボ
足のヨウリョウセン~左右の腹直筋が強く緊張し痛みが強い場合
足いんりょうせん~のぼせと、左下腹部にしこりがある場合
足さんいんこう~腰が冷えて痛み、重い感じの場合
足のけんしょう~上半身のぼせ、ほてり、下半身冷える場合
足のすいせん~腰から下の脱力感の場合
受診者の声
30代男性 会社員
突然起きた腰痛、おじぎもできない状態で来院。診るとへその下に2センチのしこり、押すとビーンと響く痛み、足のいんりょうせんに治療をすると日を追って症状が軽くなり一月で完治した。以後度々腰痛に悩まされていたのが無くなった。